2002年 5月 1日 水曜日

映画『カンダハール』


 『カンダハール』(2001年イラン・フランス/85分。監督・脚本・編集:モフセン・マフマルバフ。出演:ニルファー・パズィラ)を観た。

 ぼんやり観ていたせいか話がよくわからなかったのだが、あるwebサイトの解説によると

 「カナダに亡命したアフガニスタン人ジャーナリストのナファス」が「亡命の直前に地雷で足を失い独りカンダハールに残った妹から悲痛な手紙を受け取った。それは、20世紀最後の皆既日食が訪れる日に自殺する、というものだった。

 タリバンの支配によりすべての女子校が閉められ、女性の就労も禁止された。社会から女性が消えたこの国に生きる希望はない。と書きつづった妹にもう一度生きる勇気を与えるために、ナファスは一度は捨てたアフガニスタンに戻ることを決意したのだ。」

 ということだったらしい。

 このサイトにも紹介されていたが 「壁は高いが空はもっと高い」というせりふは印象的だった。だから青空が見え、星が見えるわけだ。このせりふは、本来、監獄における希望をあらわす世界共通のことばである。

 しかし、その「高い空」から次々と舞い降りてきたのは、パラシュートのつながれた西側の援助物資「義足」であった。そして、地雷で足を失った男たちが義足の落下地点へ「ハゲタカ」のようにたくましく殺到する。

 食うためには移動しなければならない。食うために移動するためには足が要る。彼らは、自分が食い、家族を食わせるために、砂漠のなかの落下地点へ殺到するのである。

 これは実は大失業時代の日本を象徴する光景でもあるのかもしれない。

 この映画については松原満紀さんのもっとちゃんとした感想(4/28付け日記 ダウンロードにちょっと時間がかかるかもしれません)があります。