2002年 5月 17日 金曜日

干渉社会


 テレビの天気予報番組のアナウンサーは予報のついでに、傘を持っていけとか、こんな服装で外出するとよいとか、洗濯は明日にしたほうがよいとか、こまごまと助言してくれる。いらぬ干渉だ。

 朝の占い番組は、今日のラッキーカラーは黄色とか、ラッキーアイテムは五円玉とか、平安に生きていくための助言をしてくれる。これもいらぬ干渉だ。

 どこかの役所では職員に退庁後、なるべく早く家庭に帰ることを奨励し始めたそうだ。これが少子化対策だというからすごい。早く帰れば夫婦がいっしょにいる時間がおおくなる。そうすると「雨は降るし、おもしろいテレビ番組もないし、そろそろ寝ようか」ということになって、子供ができるのだそうだ。これもいらぬ干渉だ。

 有事法制法案が審議されているが、この法案がとおると、国家の、国民の生活に対する干渉は驚異的なほど高度化される。

 卑近な例をあげよう。私の職場では今年の年度始めから、職員朝礼が終わったら必ず教頭が「ご起立してください」と放送する。すると、みんな起立して朝礼終わりの挨拶をするのだそうだ。これが毎日毎日繰り返される。教室で生徒たちにやらせているレベルのことを教員にもやらせるようになったのだ。

 もっとすごいこともある。ある、dress down styleでかつ nonsmokingの老教員が、ネクタイを締めて勤務するsmokingの教員にタバコの煙が苦しいと苦情を言ったら、<そんなこというのならもっとちゃんとした服装で学校へきたらどうなん!>と一喝されたそうだ。かわいそうにこの老教員はスーツを身にまとうまではタバコの煙に耐えなければならないらしい。