| 2002年 7月 15日 月曜日 | |
台風 |
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台風が近づいている。青空が見えているが風は南から吹いている。 テレビの台風予報をみる現代人からすれば、台風は通過するものかもしれないが、古代人にとってみれば、台風は、強い風が、短い時間のうちに360度のすべて方角を一回りして吹き込んでくるという奇怪な現象である。あたかも風神が我々の住む地を周回するがごときものである。 宋代の書「集韻」には という説明がなされている(広漢和辞典)。越人の見事な観察である。 日本の台風に関することわざを見ると、南の空の入道雲、強い南風・東風、外海からの高波、南の海の海鳴りなどへの注目がほとんどで、風の360度の旋回を言うものはない。 風向きはなによりも皮膚の感覚だ。昔の闇夜を思えばその感はさらに強い。嵐を避けるために家に閉じこもるものには、この嵐の奇怪さは知りえない。 和辻哲郎が『風土』のなかで(確か)述べていたように、わが祖先たちは一旦嵐の来襲あればひたすら籠もってその終息を待ったのであろうか。 | |
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